REPORT 03

 

2004年の夏、当ホームページのメルマガで「一緒にサマーキャンプに行きませんかぁ?」と呼びかけたのがきっかけで、ステキなファミリーと、旅をご一緒させていただくことができました。子どもたちがプールで遊ぶあいだ、我々(ママ同士)はもちろん教育談義(?)に花が咲き、サンディエゴの夜は更けて行きました。 そのお母さんが、すっばらしいキャンプ・レポを当HPのために書いて下さいました。(本当にありがとうございました!!)  お二人のお子さんの初サマー・キャンプ in サンディエゴの様子が、とてもよくわかります。ぜひ、ご一読を!


San Diegoサマーキャンプ体験記

はじめての子連れ海外旅行

管理人さんに同行させて頂き、10歳(小4)の娘と8歳(小2)の息子を連れて初めて参加したサマーキャンプ in San Diego. 子供達は2人とも飛行機に乗るのも初めて、もちろん海外も初めての経験です。母親の私は、気がついたら子供達が生まれてから一度も海外に行っていない。パスポートもとっくの昔に期限切れ。10数年ぶりの渡米となりました。

子供達は英語イマージョンプログラムという教育を受けて4年目になります。もっと早い時期に子供達を海外に連れて行くことを考えてはいたのですが、彼らがある程度の英語力を身につけるまで、特に下の子が英語環境にいきなり一人で入っていってもプログラムを十分に楽しめる年齢になるまで待ってからの実現となりました。

子供達が参加したプログラムは、La Jolla YMCAのサマーキャンプと Gateways Summer School でのプログラムです。期間は全部で4週間。滞在先は、La Jolla近くの2 bed roomコンドを管理人さんとシェアしました。キャンプの登録やコンドの予約、支払いは出発前にメールと電話/FAXで完了。

La Jolla YMCA のサマーキャンプ

小2の息子が参加したプログラムは全部で4つ、すべてYMCAのものです。各プログラムは、月〜金の5日間。虫やトカゲが好きなので、生き物中心のプログラムを選んでみました。

  • Bug Camp…文字通り虫好きの子供達のためのキャンプです。
  • Earth Explorers Camp…これも虫や鳥などの生き物がテーマのキャンプ。
  • Wacky Water Camp…ウォーターパーク、プール、ビーチなどでの水遊びが中心のキャンプ。
  • Radical Reptiles Camp…ヘビやトカゲなどの爬虫類を観察するキャンプ。

どのプログラムも参加者は25名前後で、現地の日本人のお子さんがいつも1-2名、参加していました。午前中は YMCA で工作やゲーム、プールなどのアクティビティを楽しんだり、フィールドトリップに出かけたりし、午後は San Diego の自然史博物館に出かけ、虫をはじめ、様々な生物のことを学んでいました。博物館と水族館が大好きな息子は、アメリカの学校っていつもこんなことしてるのっ!と勝手に勘違いをし、もう夢見心地です。周りの子供達とのやりとりがすべて英語でもほとんど苦にならなかったのは、間違いなく、テーマが大好きな昆虫や生物だったからです。アメリカ人のお友達と遊ぶときは英語、日本のカブトムシやクワガタについては日本人のお友達と話せるという、彼にとっては実に理想的な環境で過ごすことができたキャンプでした。

虫のキャンプで作った工作

圧巻だったのは、最後の爬虫類のキャンプ。体育館のような所へ出かけて行って、日本ではまずガラス槽の外からでしか観ることができないような生き物(爬虫類だけではない)、アナコンダ、サソリ、タランチュラなどに触ったり、そばで観察したりしたそうです。もちろん、生き物を刺激させないように、指導者がそばで監視しています。通常の旅行ではなかなか経験できない、サマーキャンプならではの体験だったのではないでしょうか。

(爬虫類のキャンプで)少しはお勉強じみたこともしている

外国のサマープログラムに子供を送り込むことに、親としては不安の種はつきません。しかし、子供達が喜びそうな所、ビーチや公園、 ボーリング場やゲームセンター、プールに博物館等、毎日あちこち連れて行ってくれるので、むしろ土地勘の乏しい親にとっては、実はとても楽な旅行をしている様に思えてきました。日本でキャンプというと、山小屋やテントでのお泊まりというイメージがありますが、アメリカのデイキャンプの種類の多さには驚嘆させられます。毎年、夏休みをどのように過ごすかを思い悩むことはありましたが、膨大な種類のキャンプからどれを選択すべきかを悩むなんて思ってもみませんでした。

Gateways Summer School のプログラム

小4の娘はスポーツが好きなので、La Jolla YMCAでのテニス、水泳などのプログラムを申し込んであったのですが、なんと出発前に足を骨折してしまい、当分スポーツはできないことに… そこで急遽 web を探しまわったあげく Gateways Summer Schoolというところのアート系のプログラムを見つけ出せたのは不幸中の幸いでしたが、出発当日の朝電話で申し込み、飛行機に乗り、到着後すぐに松葉杖で通うというドタバタ参加になってしまいました。参加したクラスは4種類で、月〜木の1日4クラス×3週間です。

  • Typing…パソコンのソフトを使うのだろうと思っていたら、昔ながらのタイプライターを使ってのタイピングの練習クラス。はじめて見るタイプライターが以外にも子供にはおもしろかったらしく、機械そのもののしくみに興味を示していました。
  • Underwater Creatures…架空の海洋生物を自分で考えてデザインし、主に紙を素材とした模型を作るクラス。
  • Painting…水彩、テンペラ、油絵の具や色鉛筆を使って絵を描くクラス。
  • Architecture: Houses…自分で家の間取りを設計し、プラスチックの薄いパネルのような素材を使って、家の模型を製作するクラス。壁がうまく立たないとか、キッチンが間に合わないなど悩みながらも、自分の夢の家作りをとても楽しんでいました。

 

画材はすべて学校が用意してくれます。10作品ぐらい作りました。

サマースクール初日の朝、私がしたことは、娘に参加するプログラムの名前を書いたリストを持たせ、バス停でスクールバスに乗せただけ。娘によると、学校はやたらに広くて、先生らしき大人をつかまえては、自分のクラスはどこかを聞きまくり、教室を見つけるまで松葉杖で学校中を探しまわったとか。初日はヘトヘトになって帰ってきましたが、クラスの活動は楽しかったと聞き、胸を撫で下ろす思いでした。初めての異国の地で、誰も知らない学校で自分の居場所を見つけ出し、無事にバスに乗って帰ってきただけで、親としては拍手喝采ものです。ちなみに、彼女が参加したクラスには日本人は一人もいなかったそうです。この学校には3週間通い、4週目は弟と一緒に YMCA の爬虫類のキャンプに参加。San Diego動物園に行くキャンプも勧めてみたのですが、哺乳類よりも爬虫類の方がいいと言う娘は、一体どういう女の子に育っているのか?「今日、rattlesnake(ガラガラヘビ)に触ってみたら気持ちよかった〜」と話してくれたときには、こっちが気絶しそうになりました。

Gatewaysにはバスで通学。車内の雰囲気はなかなかワイルドだったらしい。

California水族館めぐり

キャンプついでに欲がでて観光旅行。テーマは「水族館」

  • Sea World, San Diego
  • Birch Aquarium, La Jolla
  • Monterey Bay Aquarium, Monterey
  • Aquarium of the Bay, San Francisco

Sea World はアトラクションと水族館からなる施設で、入場料も高く、混雑していますが、動物園とともに San Diego のメジャーな観光スポットの一つ。La Jolla の Birch Aquarium はずっと小規模ですが、のんびりしていて眺めもよく、ゆっくり時間を過ごすにはいい所です。Montereyでは、興奮した子供達につき合って、まるまる1日を水族館で過ごすことになってしまいました。スタッフをつかまえては、自分達のつたない英語を気にすることもなく、カニやクラゲの生態について質問したり、話しかけたりとなかなか積極的。文章は単純で、文法もかなり怪しいのですが、彼らの口から出てくる単語は exoskeleton(外骨格)だの invertebrate(無脊椎生物)など、どうやら子供達の頭の中には、簡単な単語と難しい単語の区別が全くないようです。理科の授業で習った言葉が使えることを楽しんでいる様でした。

 

ミズクラゲとその生活史。エフィラがかわいいと子供達はおおはしゃぎ。

キャンプの合間に…

一ヶ月以上にも及ぶコンドでの生活には、普段読んでいる日本語の本や漫画、おもちゃなどをほとんど持ってきていません。活字に飢えた娘は、絵や字が書いてあるものを生活の中から探して読んでいました。シリアルの箱、ドレッシングの瓶のラベル、買い物のレシートやクーポン券など。覚えた単語は、Nutrition Facts(栄養成分)、Sodium(ナトリウム)、Carbohydrate(炭水化物)などなど。スーパーに買い物に行くと、食品棚の前でもくもくと商品の能書きを読んでいる娘の姿はちょっと異様でしたけどね。 息子の方は、Sponge Bob という TV アニメにはまって、帰国前にドッサリ DVD を買わされるはめに… 日本では、Disneyなどの映画を英語で見ることはなかったのに、Sponge Bob を見て以来、「この番組は英語で見ないとおもしろくないよね。"Let's go jelly fishing." が "クラゲ釣りに行こうよ。" じゃ雰囲気でないよなぁ。」なんていうことまで言い出すとは。子供達を本屋に連れて行くと、普段は宿題じゃない限りほとんど読まない英語の本を何冊も引っ張り出し、床に座り込んで読みふけっている。落書きのセリフがいつのまにか英語になっている。もう周りにあるもの何でも教材、何でもおもちゃ状態です。アメリカにいるだけでこんなにも早く使う言語が切り替わるとは、子供達の適応の速さが正直うらやましかったです。

アメリカでの初心者運転

私は普段日本でも運転します。それでも最初の何日間かは緊張しました。車の操作には慣れていても、信号の変わるタイミングや順番、車の流れ方が日本とはかなり違うからです。慣れてしまえば、道路がゆったりしているのでむしろ日本よりも楽ですが、スピードがかなりでているので、一歩まちがえると大事故になりかねないという緊張感と隣合わせです。私の場合、管理人さんが最初に運転して下さり、道をある程度おぼえてからの運転だったのでスムーズにできましたが、アメリカの都市部で初めて運転するのが不安な方は、タクシーやバスなどに乗って、道路や交通の流れを把握してから運転するとずっと楽でしょう。日本では運転なさらないという管理人さんの方が、私よりはるかに上手で安全運転でした。日本での運転の感覚を持ち込まないことが、早くアメリカでの運転に慣れるコツのように思えます。

帰国してから

渡米して一ヶ月のうちに、子供達の英語の割合が大分増えてきたなぁと思ったのもつかの間、帰国するなり即座にすべてが日本語に切り替わってしまいました。一ヶ月そこそこの旅で、彼らの英語が上達したとは思いません。しかし、子供達が「英語が話せると楽しいね、便利だね。」と感じてくれたことが何よりの収穫です。アメリカのサマーキャンプに行ったら英語が上手くなるかしら?なんてことはあまり考えず、とにかくたくさん遊びましょう!

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